福祉のこれからを
あかるく照らす

就労支援施設オリジナルプロダクト ブランディング

2020年-

Photo: Shimpei Yamagami

栃木県宇都宮市を拠点にする就労支援施設が、就労支援の未来を照らしたいという想いからスタートした刺し子ブランド「TERAS」。障がいや難病などハンディキャップを持つ施設利用者が、アクセサリーやバッグなどを丁寧にひとつずつ手作りしています。

ブランドの立ち上げから数年後が経ち、取引先や商品数も着実に増えて収益も取れるようになったものの、企画やアイデアの頭打ちに直面。ブランドのあり方や今後の方向性を一緒に探る外部パートナーとしてお声がけ頂き、本プロジェクトに参加することになりました。

スタッフと利用者のフラットな関係がつくられ、ものづくりの環境が整っているその一方で、商品数や取引先が増えたことで煩雑な作業が増え、業務に支障が出てしまうこともあるとのこと。そこで解決すべき課題を洗い出すとともに、「TERAS」としての活動の意義を整理し、原点回帰を図ることに。そのために必要なプロセスも整理していきながら、新たに設けた商品ライン『アトリエライン』のディレクションを担当し、webサイトやリーフレット製作も携わりました。

『永く美しく使えるもの』をコンセプトに、現代的なエッセンスを加えて、現代のライフスタイルにも合うラインナップに仕上げました。商品を形づくるさまざまな色彩や模様、縫い目の違いは、利用者たちの個性がそのもの。古布を用いた無駄を出さないサステナブルな製作背景や、手づくりならではの温かみなど、たくさんのこだわりが詰まっています。合同展示会での出店を皮切りに、今後は販路の開拓と商品プロモーションに力を入れていきたいと思います。

https://akari-teras.com/

  • client: 合同会社TERAS company
  • staff: AD 清水将司 / photo 山上新平